あの日の僕は、Nikonのカメラには手を出さないと決めていたんだ
Nikonのカメラは絶対に買わないと決めていたんですよね。
デジタル一眼レフカメラでCanonを購入してから、なぜか自分の中で「Nikonを使うのは浮気に値する」という所謂『自分ルール』が出来てしまっていて。
デジタルからフィルムに手を伸ばし始めて、LeicaやCONTAXを首からぶら下げるようになっても尚「Nikonを使うことはないだろうなぁ」と思っていました。
そもそもNikonは風景に強いイメージを持っていたので、人を撮ることが好きな自分には合わないだろうなというところが大きかったんです。
そこまで思っていたのに、ついに扉を開けてしまいました。
(GRⅢ)
(GRⅢ)
『F100』と『AF-S NIKKOR 58mm F1.4 G』です。めっちゃ白飛びしてますね。
フィルム機と現行レンズの組合せが好きなので、例に違わずNikonでも採用しました。
『F100』はフラッグシップ機にあたるF一桁機の中の1つ『F5』のジュニアとして開発されたという経緯がある機体。機能面は申し分なくしかも安価ということで中古市場でも人気があるようです。
『AF-S NIKKOR 58mm F1.4 G』は気になったから購入した。ただこれだけです笑
「クセが強いけど描写は最強」という、褒めてるのか貶しているのか絶妙なレビューを多く見つけたので、そこに惹かれたんですよね。
初めてのメーカーというものはワクワクしますね。
意気揚々と横浜〜みなとみらいで試し撮りしてきました。作例をいくつか。
(Ektar100)
(Ektar100)
(Ektar100)
(Ektar100)
(Ektar100)
(Ektar100)
(Portra400)
(Portra400)
(Portra400)
(Portra400)
特筆すべきはこのボケ感でしょう。
スムーズにボケが始まり、遠景になるほどとろけるような描写がこのレンズの特徴なのかなと感じています。
写真を見る限り、恐らく50mm F1.4よりも深度は浅そうですね。ピント面がややシビアになるかもしれません。
(少し絞るとシャープな写りになりますが、開放で撮りたいじゃないですか。ねぇ?笑)
ただ、ピントの合っている箇所は対象がくっきり浮き上がるような描写を見せてくれるので、ポートレート撮影にも存分に力を発揮してくれそうです。
『F100』については、測距点は5つと控えめですがAFはキビキビ動くし操作もほぼデジタルのそれでした。フィルムの装填、巻戻しも自動且つスムーズ。
これだけサクサク撮れてしまうと、フィルムカメラであることをついつい忘れてしまいますね。お財布に良くない(苦笑
順番が前後してしまいますが、深度の浅さを感じたのはこの2枚。
(Ektar100)
(Portra400)
確かに最短撮影距離(58cm)あたりで撮影しましたが、ピント面からボケ始めるまでの距離がこんなに短いとは驚きです。
58cmの距離で撮影できる関係なら、もう少し絞った方が見えてくるものがありそうですね。
Nikonのカメラもレンズも初めてでしたが、良いですね。
何が良いって、カメラを構えていてシャッターを切っていて楽しかったことですかね。
写真を撮っていて楽しい気持ちになれること、これは僕の中で大きい指針のようなものです。
ついに浮気しちゃったなぁという後ろめたさはあるものの、「カメラだからセーフ!」と割り切ってF100をぶら下げてドンドン出掛けようと思います。