【今推したいオールドレンズ】Summarit 50mm F1.5
Leicaを手にした日から、ずっと欲しかったレンズがあるんですよね。今回はその紹介。
『Summarit 50mm F1.5(L39)』というLeicaのレンズ。1949年の戦後すぐから製造が開始した本レンズ、僕が購入したものは1957年のもの。
実に62歳と、父親よりも歳上だということを考えると何だか感慨深くなります。
買ってすぐの本レンズを装着して、いそいそと鎌倉に繰り出してみました。
どうですかこの62歳。随分やんちゃな写りをする笑
そもそもボケが凄まじい上に、ぐるぐる渦巻いてることがわかりますよね。
このボケの渦に飲み込まれそうな感じ、「暴れ馬だなぁ〜」とは思うものの、僕は結構好きなんです。
「目に見える世界が全てではない」そんなことを考えさせてくれるような。
ちなみに、今回はLeica M6のボディとISO50に設定したFUJIFILMの『業務用100』フィルムを組み合わせて撮影しています。
先程の凄まじいぐるぐるボケ、今でこそ好意的に捉えられている一方、発売開始当初はかなり敬遠されていたんじゃないかなと思うんですよね。
というのも、『ボケ』を写真を構成する要素としたのって日本独自のもので、海外はいわゆるパンフォーカスが長きに渡って主流だったんです。(確か)
なので、開放F1.5よりも絞って撮影されてたんじゃないかな。ってことで少し絞るとシャープな写りに。
クセ強いのに無難な仕事も意外とこなせる。
年の功というか、手綱を引く人を試してる感じすらありますね笑
撮影した日の鎌倉は30度超え。すっかり夏模様で海も賑わってました。楽しみですね、零和最初の夏。
天気も良く、露出オーバーになるのでF値は8〜11くらいをメインに。同じレンズを使用しているのにここまで描写が変わるのすごいですよね。
ちょっと油断するとすぐにぐるぐるしちゃうのに。
いやぁこれだけ暑いと、アイスやジェラートに惹かれますよねぇ。
ありますよ鎌倉に美味しいお店。いかがですか?
試し撮りにしては、我ながら良く撮れたんじゃないかなと思います笑
とはいえ、まだ開放でも撮影できてないですし、Summaritの真骨頂とも言えるゴーストやフレアも味わえていません。
休日はしばらく、このレンズを着けたLeicaを相棒に出掛けることになりそうです笑