会社のなかで『おっさん枠』に入った身として、6年間を振り返ろうと思う
たまにはお仕事の話でも。
今年の4月で社会人7年目になる。それも新卒からお世話になってる会社でだ。
これを書いている時点では6年目ではあるが、
会社の中で割とおじさん扱いされる機会の増えた身として、
6年間を年次を追って振り返ろうと思う。
最初に断っておくが、輝かしい実績を持った
エースプレイヤーの振り返りではない。
あくまで普通の人の振り返りであることを念頭に置いてほしい。
まず、僕はとある広告代理店に勤めている。
1〜2年目の頃はGoogleAnalyticsを用いた
『アクセス解析』が業務であった。
アクセス解析チームが僕を含め2名と少なかったこともあり、早いうちから一定量の仕事を任せてもらえた。
その為、比較的早いうちに業務には慣れたが
それだけでしかなかった。
それはなぜか?
僕に『主体性』がなかったからである。
自分で考えて自分で動くということをせずに、
与えられたものを無難に捌いていたにすぎない。
メンバーを持つ身になってからは、この頃の教訓というか後悔というか、「キミは結局どうしたいの?」と問うようにしている。
与えられたことをこなす時期も必要ではあるが、一定期間以降は自分の意思を持って臨まなければそれは『仕事』ではなく『作業』でしかない。
入社後すぐの僕を指導してくれた先輩からは「お願いしたことに対しては100%で応えてくれるけど、それ以上がない」といったような旨を言われたことがある。
当時は「それで良いじゃん!」と内心思っていたが、今振り返ると全然良くない。
色々あるが個人的には、何もわからない時期から
自分の対応範囲を自分で線引きしていたことがイケてなかったと思う。
(実際、同部署に配属された他3名とはあっという間に差をつけられていた)
3年目に転機が訪れ、業務内容が『アクセス解析』から『ディレクター』に変わることとなった。
いわゆるTwitterやFacebook、Instagramなどで見かける広告をデザイナーさんと二人三脚で作っていく職だ。
ゲームアプリの広告ディレクションを
任されてからは、ある程度社内でも名を知られるようになり、部内での月間MVPを半年の内に4度もらった。
プレイヤーとして目立ったのは後にも先にもこの程度である。(実にショボい)
ただ、この時期にわかったことは、自分だけの武器を見つけるor作ることは何よりも重要であるということ。
「◯◯といったら誰々に相談すれば良い」と社内の人間が連想してくれたら勝ちだ。
3年目の10月からはリーダーとしてチームを持たせてもらい自分が誰かを指導する側となった。
ここからが難しく、自分ではない人の管理やモチベーションコントロールには完璧な正解がない。
ざっくり、マネジメント方は3パターンに分かれると思っているのだが
1.リスク承知で部下の自主性を重んじるタイプ
2.経験則から部下に采配を振るう、専制君主タイプ
3.自分は自分、人は人の放任タイプ
厳密に分けていけばまだあるだろうが、大枠はこの程度だろう。
どれが良い悪いを議論するつもりはないが、僕は1と3の中間に位置している。
これは初めてチームを持った3年目後半から今に至るまで、思想としては一貫している。
ここで言いたいのは、
チームを持つ、自分のことだけすれば良い段階を脱したら自分なりのマネジメントスタイルを考えた方が良いということだ。
自分の振る舞いが部下に与える影響は思いの外大きい。
4年目は、個人的には暗黒期のひとつだ。
どう考えてもマネージャーがやるべき仕事を渡されたことで、担当中の大型案件/メンバーの管理/マネージャーがすべき仕事を行っていた。
「そんなこと?」と思うかもしれないが、他部署のマネージャーや部長と折衝する、言えば僕の交渉次第で部全体の達成未達成が決まる内容なのだ。(しかも、僕は当時社の階級制度上1番下に属していたのである。)
ぶっちゃけ、この件に関しては当時の上長のことを良く思ってないし今でも根に持っている。
本当に大変だったのよ精神的に(`;ω;´)
ただ、末端に属しながら重要部分を担当したからこそ、少しのことでは動揺しなくなったし、どうすれば交渉が難航しないかの判断力が身についた。
自分が想像しなかった成長は、自分が想像しなかった業務から得られることが多い。
たくさん文句も愚痴も言って良い。でもそれは、いつかの明日に役立っているだろう。
5年目は、自己評価と他己評価の乖離が激しすぎて記憶から消えた笑
半年ずつ2回、新しい組織を構築運営したが、むしろ評価は下がる一方で
精神的に非常に辛い時期を過ごしていたことを覚えている。
まぁ無理やり考えると、3〜4年目で経験したことが自信を通り越して慢心になっていたのだろう。
確かに、「自分はこれだけやったのだから評価されるべきだ」という謎の自信、というよりも慢心があった。これは非常に危ない。
評価を下すのは、悲しいかな第三者である。評価されたいのであれば第三者に伝わるような努力をすべきだし、本当にやりきったのであればそのような努力をせずとも結果は伴ってくるはずだ(例外もあるが)。
もし納得いかない結果だった場合、どこかやり方を間違えていなかったか振り返ると良いだろう。
6年目となり、いよいよ『おっさん枠』に入った僕は、これまでの反省を活かし考え方を始めとした業務へのスタンスや振る舞い方を変えてみた。
すると、初めて自分の描いた通りにピースがハマり始めた感覚を得ることができた。
6年目になってやっと?とか言うんじゃない。俺が1番思っとるわ。
つまり、自己肯定的になるので恥ずかしいが、成長スピードやポイントは人それぞれで大きく異なるということを覚えておいてもらいたい。
僕は、同部署の同期3名がすごいスピードで上にいったことに劣等感があり、今でも「あの時もっとこうしていれば変わったかもしれない」と思うことがある。
しかし、それはどれだけ考えても時間の無駄でしかなく、考えるべきは「空いてしまった距離をどう縮めるか」であるし、もっというと「自分は最終的にどうなりたいから、段階的にどう進むべきか」を考え続けることこそが重要なのだ。
以上が6年間に感じたことを簡単に纏めた内容だ。
自分より下の年次への(偉そうな)アドバイスのような中身になってしまったが、何かしらこれを読んでくれた人のプラスになると幸いだ。
最後に、別に退職するわけでもないが、この6年間に関わってくれた全てのかたに感謝してこの取り留めのない記事を終えようと思う。