HASSELBLADで撮るということ。〜中判カメラの魅力〜
カメラが趣味となってから早2年。
一向に腕が上がらないが、機材のグレードアップだけは早い。
カメラといえば、ざっくりデジタルカメラとフィルムカメラがあるが今日はフィルムカメラの話。
更に言うと"中判カメラ"についてである。
実際に使用しているHASSELBLAD 503CXだ。
スウェーデン人のヴィクター・ハッセルブラッドが生んだHASSELBLADは、長きに渡りプロアマ問わず写真家の憧れとして君臨していた。
僕の503CXは、ボディが1989年製、フィルムマガジンが1988年製と概ね30年前のカメラということがわかる。その時代から親しまれてきているのだ。
(30年前のカメラであるが、購入価格は19.8万した。。"憧れ"で終わる理由がわかるだろう。。)
(フィルムも12枚撮り1本が800円程、現像に1,400円程掛かる。。大人の趣味だ。。)
さて、初めて見た方は「これ本当にカメラなの?」と思うフォルムだろう。
ファインダーを覗いて撮るのではなく、上から覗き込んで撮影するスタイルをとる。
つまりこのように、ウエストあたりでカメラを構えて
撮影するのだ。
デジタルカメラのように、自動でピントを合わせる
機能もないため、ファインダーで被写体を
覗き込みながら、レンズについたピントリングを
回してピントを合わせていく。
「スマホで気軽にバシャバシャ撮影できる時代に、
なんて無駄なことをしてるんだ」
という声が聞こえてくるが、その無駄もまた楽しいのである。
実際に撮影した写真をいくつか掲載していこう。
HASSELBLADは6x6の正方形フォーマットで写真が出来上がる。
これが特徴でもあり、中判カメラはこの6x6フォーマットの人気が高い。
また、写真はデジタルカメラとは違う風合いになる。
35mmフルサイズというプロが使うデジタルカメラ
よりも大きいミラーサイズであるため、
解像力は抜群に高い。
1枚目の東京駅と6枚目のみなとみらいの写真を見るとわかるだろう。
しかし、その高い解像力とは裏腹に、どこかノスタルジックな写りにもなる。
"目で見たものそのまま"ではなく、"ぼんやりした記憶"とでも言うべきか。
フィルムカメラは、デジタルカメラのように撮影直後に写真の確認ができない。
フィルム1本使い切って現像して初めて、どのような写真が撮れたか知ることができる。
全く、いちいち何をするにしても時間を要するのではあるが、それも含めて楽しい。
デジタルカメラで撮影していると、撮ることに対して"ドキドキ"や"ワクワク"を忘れがちになるのだが、
フィルムカメラは純粋に楽しむ気持ちを思い出させてくれる。
現像したフィルムを眺めることもまた一興だ。
僕はリバーサルフィルムという、現像したフィルムが
カラーになるものを好んで使用している。
色鮮やかなフィルムを見ると、やはりワクワクする。
ランニングコストを考えると、ガシガシ使えるカメラ!ということにはならないが、
デジタルの時代だからこそ、敢えてフィルムを使うというひねくれた行為を続けていこうと思うのである。